スウェーデンの 年金制度を解説:日本と何が違うのか?

【導入】

ストックホルム市庁舎の外観

スウェーデン 年金制度は、日本と比べると仕組みも考え方も大きく異なります。

スウェーデンは「高福祉国家」として知られていますが、実際に住んでみると、 年金制度の仕組みや考え方が日本と大きく違う ことに驚かされます。

そして私は、スウェーデン年金庁(Pensionsmyndigheten)のサイトで将来年金を試算したとき、 自分の将来年金が平均的なスウェーデン人よりも下回る という現実を突きつけられました。

この経験が、私が資産形成に本気で取り組む大きな理由のひとつです。

この記事では、

  • スウェーデンの年金制度の仕組み
  • 日本との違い
  • 企業年金がない人のリスク
  • 私が危機感を持った理由

を分かりやすく紹介します。

スウェーデンの年金制度は「3階建て」が基本

スウェーデンの年金制度は、次の 3つの柱(3階建て) で構成されています。

第1階:一般年金(Allmän pension)

国が運営する公的年金で、次の2つで構成されています。

  • 所得比例年金(Inkomstpension) → 給与に応じて積み上がる部分
  • プレミアム年金(Premiepension) → 給与の一部が投資に回され、自分で運用先を選べる部分

👉 Allmän pension=Inkomstpension + Premiepension

第2階:企業年金(Tjänstepension)

企業が従業員に積み立てる年金で、スウェーデンでは加入率が非常に高いです。

老後の生活水準を大きく左右する、最も重要な柱 と言っても過言ではありません。

第3階:個人年金(Privat pension)※任意加入

任意加入の個人年金も存在します。

近年は税制優遇が縮小されたこともあり、 昔ながらの「個人年金保険」に加入する人は減っていますが、 実際には多くのスウェーデン人が、何らかの形で私的な年金づくりをしています。

  • 投資口座(ISK)で積み立てる人
  • 投資信託で長期運用する人
  • 企業年金がない人が自分で補うケース

など、スタイルは人によってさまざまです。

特に 企業年金がない人にとっては、私的な年金づくりは非常に重要な選択肢 になります。

スウェーデンの平均的な年金額はどれくらい?

スウェーデンでは、平均的な労働者が受け取る年金は 「平均年収の一定割合」 と言われています。

つまり、 現役時代の収入がそのまま老後の生活水準に反映される という仕組みです。

私の試算結果は、この平均水準を下回っていた

Pensionsmyndighetenで将来年金を確認したところ、 私の将来年金は平均的なスウェーデン人よりも低い という結果でした。

理由は明確です。

  • 外国人としてキャリアスタートが遅い
  • 年収が平均より低い期間が長い
  • 企業年金の積み立てが平均より少ない
  • 転職がうまくいかなかった

これらが積み重なり、 老後の年金額が平均より低くなる という現実を突きつけられました。

スウェーデンの社会保障は手厚い(だから貯金への危機感が弱くなりやすいのではないか?)

スウェーデンでは、年金以外の社会保障も非常に手厚いです。

  • 医療費は年間上限あり(子どもは無料)
  • 失業保険が強い
  • 育児休暇が長く、給付も手厚い
  • 成人でも学費が無料(Komvuxなど)
  • 大人の学び直しが当たり前

私自身もこの制度を活用し、学費無料で専門学校に通いました。

こうした制度があるため、

「最悪どうにかなる」という安心感が生まれやすく、 日本ほど“貯金しないと不安”という感覚は強くありません。

ただし、これはあくまで文化的な傾向であって、 実際には毎月コツコツ貯金している人も多い のがスウェーデンの特徴です。

さらに、Finansinspektionen(金融監督庁)の調査では、 スウェーデン人の約半数が「1万クローナ以下」の緊急用貯金しか持っていない という結果も出ています。
(参考:Fondkollen「Svenska sparare inspirerar européer」/発行日:2025年3月25日)https://www.placera.se/nyheter/rapport-halften-av-svenskarna-har-bara-10-000-kronor-i-buffert

つまり、

  • しっかり積み立てる人
  • 必要最低限だけ貯める人
  • ほとんど貯金しない人

この差が日本以上に大きい と感じます。

社会保障の安心感が“貯金しない人を生みやすい”のは事実だが、 実際には貯金している人も多く、個人差がある。

これが、私がスウェーデンで暮らす中で感じた感想です。

スウェーデンのスーパーの果物売り場の様子。スウェーデン 年金制度 に関連する生活コストを示すスーパーの果物売り場
医療や教育などの社会保障は非常に手厚い一方で、
物価の高さは生活に直結する現実として存在しています。

それでも私は危機感を持った

スウェーデンの制度は素晴らしいですが、 「自分の年金が平均より低い」という現実は変わりません。

さらに、

  • 転職こそ年収アップの最短ルート
  • しかし数百社応募しても未経験転職は叶わなかった
  • AIの発展及び社会情勢の変化で未経験者の需要が急減
  • 数ヶ月は何もできないほど落ち込んだ

こうした経験を通して、私は確信しました。

自分の将来は自分で守るしかない”

だから私は投資を続ける

スウェーデン 年金制度 の文脈で家族の象徴として使った豚の親子。仲良く餌を食べている風景。
親と子が寄り添う姿を見て、 「守るべき存在がいるからこそ、将来に備える必要がある」 という自分の気持ちを改めて思い出しました。

スウェーデンの年金制度は安定していますが、 「平均より低い年金しかもらえない」 という現実を前にして、私は投資を選びました。

  • 年金だけに頼らない
  • 自分で資産を作る
  • 将来の選択肢を増やす
  • 家族を守る

これが、私が資産形成を続ける理由です。

投資を続けるためには、毎月の入金力を安定させることが欠かせません。 私が実際に行っている入金力アップの方法は、こちらの記事で詳しくまとめています。 👉 【入金力を上げるために私が実践したこと】

まとめ

スウェーデン 年金制度は日本よりも安定しており、 社会保障も非常に手厚いです。

しかし、 収入が低いと年金も低い という厳しい現実があります。

私はPensionsmyndighetenで将来年金を確認したことで、 「このままではいけない」と強く感じました。

そして、

  • 学び直し
  • 転職挑戦
  • 挫折
  • 再起
  • 投資への決意

これらの経験を通して、 自分の将来は自分で守る” という考えにたどり着きました。

これが、私が資産形成を続ける理由です。

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