スウェーデンのイースター体験記|子どもがPåskkärringになった日のこと 

【導入】

スウェーデン イースター 体験 を象徴する、Påskkärringに仮装した子どもと春の飾りが並ぶ北欧の風景。
北欧の春は、家族の小さな物語で満ちている。

スウェーデンで暮らしていると、季節ごとに「日本では味わえなかった家族の時間」が静かに積み重なっていく。特に春の訪れを告げるイースター(Påsk)は、長い冬を越えた北欧の人々にとって特別な意味を持つ祝日だ。

今年も、わが家の子どもが Påskkärring(ポスクシェーリング) と呼ばれる“イースターの魔女”に仮装し、近所の家をまわるという小さな冒険に出かけた。

実は、子どもがPåskkärringになるのは今回がまったくの初めてというわけではない。

ただ、以前住んでいたアパートでは地域とのつながりが今ほど強くなかった。イースターの時期は学校も1週間以上休みになるため、毎年のように妻の実家へ行き、そこで少し仮装を楽しむ程度だった。

だからこそ、2年前に今の郊外の住宅地へ引っ越してから迎えたイースターは、わが家にとって“本当の意味でのPåskkärring体験” だった。

ここでは、アパート時代とは比べものにならないほど地域のつながりを感じる。普段、すれ違うだけでも自然に挨拶を交わす。そんな環境だからこそ、子どもが仮装して家々をまわる文化がしっかり根付いている。

Påskkärringの準備は、家族の小さなイベント

スウェーデン イースター 体験 の中でも、子どもがPåskkärringになる準備は特に印象深い。

イースターが近づくと、スーパーには黄色い飾りや卵モチーフの商品が並び始める。わが家でも、子どもが「今年もPåskkärringになりたい」と言い出し、衣装づくりがスタートした。

スウェーデンのPåskkärringは、ハロウィンの魔女とは少し違う。

  • カラフルなスカーフ
  • 花柄のスカート
  • そばかす風のメイク
  • 手にはお菓子を受け取るためカゴ

どこか素朴で、昔ながらの北欧の農村を思わせる雰囲気がある。 妻と一緒にスカーフを選び、子どもの頬にそばかすを描いてあげると、鏡を見て満足そうに笑った。その姿を見て、親として胸がじんわり温かくなる瞬間だった。

そして今回も準備は、ほとんど妻が進めてくれた。私は横で見ているだけで、スカーフ選びからメイク、衣装の細かな調整まで、すべて妻が丁寧に整えてくれた。子どもと笑いながら準備を進める姿を見ていると、「こういう時間が家族の思い出をつくっていくんだな」と静かに実感した。

スウェーデン イースター 体験 の中で、子どもがPåskkärringになるための衣装を準備している様子。カラフルなスカーフと花柄スカートが並ぶ。
準備の時間から、すでにイースターは始まっている。

この日は春とはいえ冷たい風が吹いていて、衣装のまま長く外にいるには少し肌寒かった。そこで、衣装の上からジャンパーを羽織って出かけることにした。カラフルなスカーフと花柄のスカートにジャンパーという組み合わせは、どこか微笑ましく、北欧の春らしい“現実の可愛さ”があった。

海外での子育ては大変なことも多いけれど、こうして家族で季節の行事を楽しめることに、改めて感謝の気持ちが湧いてきた。

目印の家をまわり、2時間以上帰ってこなかった

当日、子どもは「この家は行っていいよ」と教えてもらった目印の家を頼りに、妻の同伴で子供たちは友達と一緒に出発した。 最初は「30分くらいで帰ってくるだろう」と思っていたが、時計の針は1時間、1時間半と進んでいく。それでも帰ってこない。

少し心配になり始めた頃、遠くから笑い声が聞こえ、カゴいっぱいのお菓子を抱えた子どもがようやく帰ってきた。 頬は赤く、スカーフは少しずれていて、歩き疲れているはずなのに、表情は誇らしげだった。

「こんなにたくさんもらったよ!」 そう言って見せてくれたカゴには、チョコレートやキャンディーがぎっしり詰まっていた。

2時間以上も夢中で歩き回り、近所の人たちと挨拶を交わし、友達と笑い合いながら過ごした時間。 その姿を見て、 “この地域に引っ越してきて本当に良かった” と心から思えた。

写真に残る、北欧の春の光

  • そばかすメイクで笑う子ども
  • カラフルなスカーフが風に揺れる姿
  • 黄色いPåskの飾りが並ぶ家々
  • 春の柔らかな光

そんな「スウェーデンの春らしさ」がぎゅっと詰まっていた。 写真を見返すと、ただのイベントではなく、家族の成長や季節の移ろいを感じられる大切な記録になっている。

【まとめ】

スウェーデン イースター 体験 の中で、子どもが作った色とりどりの手作りイースターバスケット。北欧の春の温かさと家族の時間を象徴する一枚。
手作りの時間が、家族の思い出をそっと積み重ねていく。

スウェーデンで迎えた今年のイースターは、子どもが初めて“本当の意味で”Påskkärringになったことで、わが家にとって特別な思い出になった。衣装を準備する時間、近所の人たちとの温かいやり取り、そして春の光の中で笑う子どもの姿。

どれもが「海外で子育てをすることの豊かさ」を改めて感じさせてくれた。

文化が違えば、行事の形も変わる。

けれど、そこに込められた“家族で季節を祝う気持ち”は世界共通だと思う。 これからも、スウェーデンで過ごす日々の中で、家族の小さな成長や季節の行事を丁寧に記録していきたい。

そして、同じように海外で子育てをしている人や、北欧の暮らしに興味がある人にとって、この体験記が少しでも参考や励ましになれば嬉しい。

北欧での家族の時間については、こちらの記事でも詳しくまとめています。 👉 スウェーデンで子育てをして感じた“家族の時間”の価値 —

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