スウェーデンのPåsk文化|子どもたちが届けてくれた春の気配

【導入】

スウェーデン イースター 子ども の文化を象徴する、Påskkärringに仮装した子どもが春の飾りの中を歩く様子。カゴとほうきを持った伝統的な姿。
春の訪れとともに、小さな魔女たちが町に現れる。

スウェーデンで暮らしていると、季節の行事が地域のつながりを感じさせてくれる瞬間が多い。

特にイースター(Påsk)の時期になると、子どもたちが Påskkärring(ポスクシェーリング) と呼ばれる“イースターの魔女”の格好をして近所の家をまわり、お菓子をもらうという伝統がある。

今年もわが家の玄関に、色とりどりのスカーフを巻いた子どもたちが「Glad Påsk!(ハッピーイースター)」と元気に訪ねてきた。手には自分たちで描いたカードやイラストを持ち、お菓子と交換するのが習慣みたいだ。

今回アップした写真は、まさにそのときに子どもたちが置いていった手作りカードや、わが家の子どもが私たち夫婦のために作ったものも混ざっている。どれも素朴で温かく、北欧らしい春の訪れを感じさせてくれる。

子どもたちが持ってくる「手作りカード」という文化

スウェーデン イースター 子ども の文化には、手作りカードを交換する素朴な習慣がある。

スウェーデンのイースター(Påsk)では、ただ仮装してお菓子をもらうだけではなく、子どもたちが自分で描いたカードを渡すという文化がある。アップロードした写真に写っているように、

  • ひよこの絵
  • うさぎのイラスト
  • カラフルな卵
  • 「Glad Påsk」の文字(スウェーデン語で“ハッピーイースター”という意味)

どれも子どもらしい温かさがあって、見ているだけで春の訪れを感じられる。

ただし、カードを必ず渡さなければいけないわけではないようだ。 今年は4組の子どもたちがわが家を訪ねてきたが、そのうちカードを持ってきてくれたのは2組だけだった。残りの子どもたちは、仮装して「Glad Påsk!」と元気に挨拶するだけで十分楽しんでいた。

わが家の子どもたちも、今回は家々を回るためにカードを準備していたわけではない。娘が描いたうさぎと卵のカードは、私たち夫婦へのプレゼントで、あくまで家の中で楽しむためのものだった。それでも写真を撮るためにテーブルの上に並べてみると、ようやく長い冬が終わり、春がやってきたことを静かに知らせてくれるようだった。

こうした“交換文化”は、日本のハロウィンとはまた違う、スウェーデンらしい優しさと自由さを感じる部分だと思う。 「やってもいいし、やらなくてもいい」 そのゆるさが、子どもたちにとっても親にとっても心地よい。

玄関に響く「Glad Påsk!」の声

当日、玄関のチャイムが鳴るたびに、カラフルなスカーフを巻いた子どもたちが笑顔で立っていた。 「Glad Påsk!」 そう言ってカードを差し出し、お菓子を受け取ると、また次の家へと走っていく。

この地域に引っ越してきてから、こうした“近所の子どもたちが自然に訪ねてくる文化”がとても心地よく感じる。アパートに住んでいた頃は、こうした交流はほとんどなかった。 郊外の住宅地に住むようになって、初めて地域のつながりの温かさを実感した。

スウェーデンのPåskでは、家の前にカラフルな羽根(Påskris)を飾る習慣がある。
この羽根が「ここは訪ねていい家だよ」という小さな目印にもなっていて、
この羽根を見つけた近所の子どもたちが、我が家にお菓子をもらいに来てくれた。

スウェーデン イースター 子ども の文化で使われる、家の前に飾られたカラフルな羽根(Påskris)。子どもたちが訪ねてくる目印として飾られている。
この羽根が、子どもたちが訪ねてくる小さな目印になる。

わが家の子どもたちも参加

もちろん、わが家の子どもたちもPåskkärringとして外へ出かけた。

ただこの日は春とはいえ肌寒く、衣装のまま長時間外にいるのは厳しかったため、衣装の上からジャンパーを羽織って出発。 カラフルなスカーフと花柄スカートにジャンパーという組み合わせは、どこか微笑ましく、北欧の春らしい“現実の可愛さ”があった。

準備はほとんど妻が進めてくれた。私は横で見ているだけで、スカーフ選びからメイク、衣装の調整まで、すべて妻が丁寧に整えてくれた。 子どもと笑いながら準備を進める姿を見ていると、「こういう時間が家族の思い出をつくっていくんだな」と静かに実感した。

わが家のイースターの様子については、こちらの記事でも詳しく書いています。 👉 スウェーデンのイースター体験記|子どもがPåskkärringになった日のこと

置いていったカードが、春の思い出になる

訪ねてきた子どもたちが置いていったカードや娘が私たちのために作ったカードは、どれも個性があって可愛らしい。 アップロードした写真のように、

  • 自作のカード
  • うさぎのイラスト
  • 大きな卵の塗り絵 など、どれも春の光を感じさせる。

こうした手作りのカードは、ただのお菓子交換以上に、地域の子どもたちの成長や季節の移ろいを感じられる小さな宝物だと思う。

スウェーデン イースター 子ども の文化を象徴する、子どもたちが描いた手作りカードと春の飾りの写真。北欧のPåskの温かい雰囲気を伝える一枚。
子どもたちのカードが、春の訪れをそっと知らせてくれる。

【まとめ】

イースター(Påsk)の風景は、地域のつながりや子どもたちの創造力があふれる、温かい春の行事だ。

玄関に響く「Glad Påsk!(“ハッピーイースター”)」の声、手作りのカード、そして寒さの中でも元気に走り回る子どもたちの姿。どれもが、海外で暮らすわが家にとって大切な思い出になった。

文化が違えば、行事の形も変わる。 けれど、そこに込められた“季節を祝う気持ち”や“地域のつながり”は世界共通だと感じる。

これからも、スウェーデンで過ごす日々の中で、こうした小さな季節の風景を丁寧に記録していきたい。

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